食品ロスマイスタ検定について―
【食品ロスマイスタ検定講座ができた想い】
2016年から札幌市環境局のゴミ削減に関する監修を行っています。その業務の中で、特に中心となるのが「食品ロス」。家庭から出る生ごみの削減でした。食品ロスは単純に生ごみ削減だけではなく、貧困で満腹になることができない層にも影響を与えていることを知りました。恥ずかしながら、飢餓とは遠い国のことだけだと思っていたのです。
しかし、自分が住むエリアでも、日本全国でも、3食をまともに食べられない人が多々いる。その一方で食料を食べずに廃棄している層も大量にいる。
小さい頃、2人の祖母からはお米1粒にも神様が住んでいるからムダにしてはいけないと教わりました。祖母は、わずか数粒でも余ったら、糊にしたり、雀に食べさせたり、おひつを海で洗ってご飯粒は魚の餌になるとしていた姿を覚えています。しかし、いつからか平気でまだ食べられる食品を廃棄する、買いこんで賞味期限を過ぎて廃棄させる、外食でも大量に残すという行為が当たり前の世の中になりました。豊かになった代わりに大事なモノを失っていく感じです。
この食品ロスマイスタの目的は、世界で起こっている飢餓の現実と日本にある貧困、そして一人ひとりの行動が大きな力になることを知ってもらうために開講することになりました。また偶然にも開講時期と国の食品ロス削減法の施行が同時期に。
学んで終わりではなく、学んで一つでも行動を持続していくこと。そして、検定料の収益は、満足に食べられない子どもたちやその施設・家庭へのお手伝い、最終的には自立した生活ができるお手伝いができれば、と考えています。
【食品ロスマイスタ講座】
参加資格や年齢制限などはありません。講座は随時開催しております。当ホームページお知らせ欄や下記のブログからご確認ください。
検定講座は以下の2種類になります。
■食品ロスマイスタ:クルー(学びの資格証授与)
※食品ロスマイスタを名乗って単独での活動は禁止させていただきます。資格として履歴書や名刺に記載するのは大丈夫です。協会の意図と反する行動をされた場合には、訴訟も辞しません。
3時間 <一般>14,800円<学生>9,900円:一般受講料、検定料、テキスト代含む
- 世界の人口と食糧事情
- 飢餓と飽食
- 貧困率(絶対的貧困と相対的貧困)と日本の現実
- 食品ロスとは
- 家庭でできる食品管理と冷蔵庫整理
- 食材を上手に使う
- SDGsの中の食品ロス
など22項目
これらを150分で学び、30分の検定試験を行います。※検定は簡易です。
■食品ロスマイスタ:フェロー
(クルー育成の講座講師やセミナー講師としての活動が可能で、協会に依頼があった仕事もお願いすることがあります)
年に1~2回開講予定
6時間 50,000円(税別)+ 検定料(後日/2週間後以降)20,000円(税別)*テキスト込
- 食品ロスマイスタクルーを育成する講座開催の資格であることから、一定のスキルを求めます。幅広い知識と社会経験、実践力のある方を募ります。場合によっては、コーチング、心理学、社会人マナーから覚えてもらうこともあります。「食品ロスマイスタの想い」を根本的に理解しているということが基本となります。
※検定は難易度が高いです。